投稿記事一覧All Posts

vol.41    話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ 続きを読む

vol.41 話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ

4.「早期償還」は、あたかも「麻薬」のよう
仕組債の「早期償還」は、投資家にとっても短期間で利益が確定するため、あたかも「麻薬」のような役割を果たしている。 仕組債の満期は2~3年程度に設定されているが、実際は早期償還によって、過半数が3~6カ月で償還される。早期償還では利益が出るため、いわば「勝ち」であり、投資家は償還さ

[続きを読む]

vol.40    今さら聞けない、でも知りたい 続きを読む

vol.40 今さら聞けない、でも知りたい

金利が上昇すると、地銀が危ないの?
(写真:日本経済新聞より) 最近、特に銀行を含む日本の金融機関の巨額な債券の含み損に関するニュースが目立ちます。ただし、含み損のみに焦点を当てて議論や問題視することは誤りです。このような記事だけで「銀行経営に過度の不安」を抱かないようにしましょう。ここでは、銀行の債券投資に関する

[続きを読む]

vol.39    話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ 続きを読む

vol.39 話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ

3.EB債は「高リスク・低リターン」なのか?
率直に言うと、株のオプション取引を組み込んだEB債には、リターンに比べてリスクが高いという問題がある。 EB債は「早期償還」される可能性があるため、個人投資家が実際に受け取る金利は、投資時に提示された金利よりも低くなる場合が多い。
vol.38    話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ 続きを読む

vol.38 話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ

2.「EB債」の正体:個人投資家は知ることができないEB債の「中身」
仕組債は「債券」の形を取っており、金利の支払いと償還があるため、一見すれば国債や社債に準じた安定運用先に見える。しかし、仕組債はデリバティブ取引を組み入れているため、通常の債券とはまったく異なり、しかもリスクははるかに高い。
vol.37    話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ 続きを読む

vol.37 話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ

1.「仕組債」の何が問題なのか
金融庁の調べでは、2021年度の仕組債の販売総額は4兆1500億円で、これは同年の個人向け国債の販売額2兆9728億円を1兆円以上も上回る規模である。 仕組債の市場規模がここまで巨大なのは、売り手の金融機関にとって旨味があるからだ。
vol.36    生命保険の投資効率 続きを読む

vol.36 生命保険の投資効率

5. 日本で販売されている保険商品には大きく差異はない
日本人は、不必要に保険に過剰加入しています。日本は、場合によっては欧米以上に社会保障制度が充実した国であるため、多額の生命保険に加入する必要はありません。感情的・感覚的に「保険には入るもの」と信じ込んで、生命保険に加入する時代はとうに終わりました。
vol.35    話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ 続きを読む

vol.35 話題の「仕組債」〜 作り手からのメッセージ

(プロローグ) 仕組債の作り手だったからこそ、伝えられることがある
仕組債しくみさいをご存じだろうか。その名の通り、「仕組」を繰り込んだ債券である。証券会社の営業マンに勧められた人もいるかもしれない。その仕組債の販売を取りやめる金融機関が相次いでいる。損失を被った個人投資家の苦情を受けて、昨年から金融庁が厳しく指導し始めたからだ。 筆者は大手外資

[続きを読む]

vol.34    生命保険の投資効率 続きを読む

vol.34 生命保険の投資効率

4. 日本人の保険好きな理由を考えてみましょう
日本人は中流意識と日本的なヨコ並び意識が結びつき、保険への加入が促進されています。このため、保険の重要性や必要性に対して根本的な疑問が欧米のように生じることはありません。この要因が、欧米人が日本人の保険好きを理解できない理由の一つです。
vol.33悲劇物語 :トルコ・リラ建債券  続きを読む

vol.33悲劇物語 :トルコ・リラ建債券 

エピローグ:元売り手として
「通貨債は債券の名前が付いているため、FX取引よりも安全だと考える投資家がいますが、為替への『投機』という点で同じです。しかし、通貨債は証券会社に相当の手数料を取られ、中途売却できません。『投機』ならば、手数料が安く、いつでも逃げられるFX取引の方がマシです。 そもそも新興国への

[続きを読む]

vol.32    生命保険の投資効率 続きを読む

vol.32 生命保険の投資効率

3. 米国では生命保険は相続対策には最良の手段
米国の生命保険は、基本的に課税されず、受取人は所得税0%であり、相続税も受取人が契約者であれば発生しない。しかし、タックスフリーの死亡保険金が日本で申告される場合は、一時所得扱いとして課税される可能性があります。(日本の税理士先生にご相談ください)