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vol.115    米国の不動産市場でなぜ日本企業は存在感を失ったのか 続きを読む

vol.115 米国の不動産市場でなぜ日本企業は存在感を失ったのか

1. 日本企業は13位
日経平均がバブル後の高値を記録しています。首都圏のマンション価格は過去最高値を更新しました。バブルの再来か、と言う人もいます。 しかし、1980年代後半のバブルと現在では一つ大きな違いがあります。当時は、1989年の三菱地所のロックフェラー・センター買収が社会問題になるなど、ジャ

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vol.114     話題の国際バカロレア(IB)教育について知る 続きを読む

vol.114 話題の国際バカロレア(IB)教育について知る

(1)「世界共通のパスポート」国際バカロレア(IB)教育とは
IBは総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解し対処できる学生を育成し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせる教育です。国際的に通用する大学入学資格(IB資格)を得ることができます。IB資格は「世界共通のパスポート」とも呼ばれ、世界に通用する資格として

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vol.113    不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか? 続きを読む

vol.113 不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか?

4 付加価値のある宅建士とは
このシリーズでは、米国との比較を含め、不動産取引の現場で感じた日本の宅建士の問題点についてお伝えしてきました。最後に、私が考える宅建士の理想像についてお話したいと思います。 今年3月末時点で日本の宅建士の資格総登録者数は1,154,979人に上り、前年から28,384人増加してい

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vol.112    話題の国際バカロレア(IB)教育について知る 続きを読む

vol.112 話題の国際バカロレア(IB)教育について知る

プロローグ
みなさん国際バカロレアという言葉を耳にされたことはありますか?インターナショナルバカロレアあるいは、IB(International Baccalaureate)とも呼びます。 国際バカロレア(以下IB)は1968年にスイスのジュネーブに設立した非営利組織である国際バカロレア機構

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vol.111    不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか? 続きを読む

vol.111 不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか?

3. 米国の宅建士
トランプ前大統領は政界入りする前には米国屈指の「不動産王」として知られていました。著書によると、毎日100人の関係者に電話して情報の信憑性を幾度となく確認し、取引ごとに付加価値のある宅建士と契約して、大型の不動産取引に挑むことで成功を収めたとのことです。
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vol.110 不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか?

2.時代遅れの「仲介手数料」と「両手仲介」
不動産仲介手数料の上限は法令で定められています。しかし、その上限表を見ると、ほとんどの人は「いつの時代が前提なの?」と思うはずです。日本の「仲介手数料率」は国際基準からかけ離れた高額の設定となっています。日本の不動産仲介は独特な世界であるとも言えます。まず、「仲介手数料率」から話

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vol.109    美しき楽園の崩壊!ベネズエラからの警告 続きを読む

vol.109 美しき楽園の崩壊!ベネズエラからの警告

5. ベネズエラからの教訓
このシリーズでは、ベネズエラがチャベス元大統領の経済政策の失敗によって破綻国家に転落していったことを説明してきました。その主な理由は、①天然資源への過度な依存、②無責任なバラマキ、③反米路線とそれに対する米国の制裁の3つです。
vol.108    美しき楽園の崩壊!ベネズエラからの警告 続きを読む

vol.108 美しき楽園の崩壊!ベネズエラからの警告

4.ベネズエラの地獄絵図
私がベネズエラを訪問した2015年には、治安はすでに悪化していました。大使館の方によると、2010年頃はまだ街を歩くことができましたが、2014〜15年頃には運転手付きの防弾車で移動しなければならなくなったそうです。危険を避けるために、詳細な行動予定を現地社員に明かすことはでき

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vol.107   不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか? 続きを読む

vol.107  不動産〜「宅建士」を育てるのは誰なのか?

1. 「宅建士」は花形職業?
不動産購入は、人生で最も高額な買い物と言えるでしょう。不動産取引においては、「宅地建物取引士」(以下「宅建士」)という存在が不可欠です。「宅建士」になるための資格試験「宅建試験」は年間20万人が受験するほどの人気の国家資格です。 世の中に、街の不動産屋さんから大手不動産会社まで、

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vol.106    美しき楽園の崩壊!ベネズエラからの警告 続きを読む

vol.106 美しき楽園の崩壊!ベネズエラからの警告

3.2015年のベネズエラ
私がベネズエラを訪問した2015年は、食料や薬などの必需品が不足し始めた頃でした。現地で会った大使館や商社の方によると、以前は不足している商品(おむつなど)の情報を友人から聞いて買いに行っても間に合っていたのが、その頃には「見つけたら買っておいて」と頼む状況になっていたそうです。