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vol.214     金融危機 〜 密の味 続きを読む

vol.214 金融危機 〜 密の味

4. 危機こそ好機なり
アジアだけでなく、日本でも金融危機はありました。しかし、前に述べたように、不良債権・問題債権の取引では日系企業の存在感はほとんどなく、米系の投資銀行やファンドの独壇場でした。 もし日本で金融危機が今起こったとしても、この構図は大きく変わらないでしょう。日本の金融機関は、収益よりも

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vol.213     金融危機 〜 密の味 続きを読む

vol.213 金融危機 〜 密の味

3. 債務者の料理方法レシピ
通貨危機の勃発から2年すると債務者と債権者の協議が本格化してきます。アジアではオーナー企業が多く、ほとんどの創業者はその辺りの投資銀行のトレーダーよりも先を読む力や交渉力に長けていました。某日系銀行はその企業の最大債権者でしたが、創業者との交渉は正攻法すぎて、竹槍で虎を捕まえよう

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vol.212     金融危機 〜 密の味 続きを読む

vol.212 金融危機 〜 密の味

2. 動き出した墓場の調理人
突然香港へやって来た15名の不良債権専門チームは、トレーダー、リスク分析アナリスト、弁護士、税理士などでした。いわゆるハイリスク投資のオールスターのチームです。本社に不良債権チームがあることぐらいは知っていましたが、まさかアジアにそのチームが上陸してくるとは想像もしていませんでし

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vol.211     金融危機 〜 密の味 続きを読む

vol.211 金融危機 〜 密の味

1. 「金融危機」は人の命も奪う
20世紀最大の政治劇である「香港返還」からの25年をTurn Red氏が語ってくれた際に、「アジア通貨危機」に触れていました。当時、私は米系外資系銀行の香港支店で働いており、「アジア通貨危機」のパニックを目の当たりにしました。 「アジア通貨危機」とは、1997年7月から始まり、タ

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vol.210  【 あっ!そういう事か! 】 続きを読む

vol.210 【 あっ!そういう事か! 】

約2000兆円の日本の個人金融資産へ群がる時代
海外ファンドの参入発表が相次いでいる。※関連記事※https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0440G0U3A900C2000000/?n_cid=BMTR3P001_202309111900 日系金融機関から依頼され、個人投資家向け商品を組成

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vol.209    中国経済は誰もわからない 続きを読む

vol.209 中国経済は誰もわからない

現在、世界経済を見る上で最大の不透明要因は中国経済です。不動産会社の経営難が次々と判明し、人民元は2007年12月以来の元安となっています。一部では、「失われた30年」に入る前の日本と同様な状況だという見方もあります(関連記事:Vol. 195     中国経済の三重苦(過去・現

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vol.208     【 あっ!そういう事か! 】 続きを読む

vol.208 【 あっ!そういう事か! 】

絶対噛み合わない: そごう・西武労組 VS 米ファンド
連日「そごう・西武労組 VS 米ファンド」への報道記事を秘書に英訳してもらい読んでいるが、抜本的に噛み合わないと思っている。同様なファンドに従事しているマネージャーとして、この両者の利害以前に「基本認識」が全く異なるからだ。深くは語れないが、私見として労組の委員長談を基に呟いてみ

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vol.207   コンサルティングに『とりあえず』と言わないで! 続きを読む

vol.207 コンサルティングに『とりあえず』と言わないで!

大手コンサルティング パートナーより
日本の「中小企業の多さ」、「人手不足」、そして、「賃金の低さ」というキーワードを、私たちコンサルタントで話す機会が増えました。このキーワードですが、一見してお分かりのように「A=B=C」にはなりません。この矛盾を少しお話します。 私も日本へ異動して10年という月日が経ちましたが、

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vol.206   蓄財するには「旬」がある 続きを読む

vol.206 蓄財するには「旬」がある

どの国もそうですが、蓄財するには「旬」がある。10年も20年も景気が良い国は少なく、反対に、突然景気が良くなる国もある。 身近な例だと、シンガポール。20年ほど前から緩慢に景気上昇局面に入り、ライバルの香港の中国化の恩恵を受け、この2−3年で不動産市場が急騰。現在、史上最高の好景

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vol.205      【 あっ!そういう事か! 】 続きを読む

vol.205 【 あっ!そういう事か! 】

日本の電気代、安く出来る
『電気代が高い原因を解決する』商品の紹介を、ネットなどでよく目にするようになった。それはそれとして、そもそも論として、日本の『電気代が高い原因』を整理する。これは、堂々巡りにも思えるが、一消費者として理解して損はない話である。専門家に聞く。 電気代が高い理由