投稿記事一覧All Posts

vol.286     アルゼンチンは中銀を廃止できるのか? 続きを読む

vol.286 アルゼンチンは中銀を廃止できるのか?

2.中銀とはどのような存在なのか?
前回は中南米では「ドル化」が決して異例の政策とは言えず、インフレ抑制のための劇薬として何らかの形でドルに自国通貨を連動させる政策が取られた例があることを指摘した。今回は、中央銀行とは何かということを改めて考えてみたい。 教科書的に言うと、中央銀行の役割は、①決済システムの運営、②

[続きを読む]

vol.285      アルゼンチンは中銀を廃止できるのか? 続きを読む

vol.285 アルゼンチンは中銀を廃止できるのか?

1.中南米の「ドル化」とは?
昨日お伝えした通り、セレンはアルゼンチン大統領選挙でのミレイ氏の勝利について現地のエコノミストの意見を聞く機会を得た。議論の中で、意外にも「ドル化」が完全にネガティブと受け止められているわけではないという印象を受けた。 この背景には、中南米で経済のドル化が現実的に進行していること

[続きを読む]

vol.284 唯一「円高」の国、アルゼンチンの実態 続きを読む

vol.284 唯一「円高」の国、アルゼンチンの実態

~ 現地エコノミスト取材より~
11月19日のアルゼンチン大統領選挙では中央銀行の廃止を主張するミレイ氏が勝利し、世界に衝撃を与えた。 セレンでは、独自のネットワークを活用して、アルゼンチン人の著名エコノミスト(米国の一流大学で博士号を取得後、米欧の大手金融機関の勤務を経て現在はアルゼンチン政府シンクタンクのア

[続きを読む]

vol.283     七十二候:  虹蔵不見 続きを読む

vol.283 七十二候:  虹蔵不見

虹蔵不見(にじかくれてみえず)
本日、七十二候(※)では、虹蔵不見(にじかくれてみえず)の日です。 「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」は、本格的な冬はもう少し先。しかし、時折小雪が舞うこともある季節です。「蔵」は隠れると読みます。 この時期は日の光が弱まり、空気が乾燥するので、虹を見ることは少なくなります。虹が

[続きを読む]

vol.282     円安の一服?きっかけとなったのは欧州通貨 続きを読む

vol.282 円安の一服?きっかけとなったのは欧州通貨

為替市場の動きが再び激しくなっています。先週13日にドル/円は151円91銭と昨年の高値の151円95銭に迫った後、金曜に150円を割り込み、今日の東京時間は147円台で推移しています。 一体何があったのでしょうか?米国金利の低下を指摘する声もありますが、米10年債利回りが明確に

[続きを読む]

vol.281       未来が決まる 韓国の「大学修学能力試験(スヌン)  」 続きを読む

vol.281 未来が決まる 韓国の「大学修学能力試験(スヌン) 」

学歴社会のサンプル
先週16日、韓国で「人生を左右する試験」とも言わる「大学修学能力試験(スヌン)」が全国で一斉に行われました。韓国の学歴社会は日本の比ではありません。 私の息子も来年に受験を控えており、義父母・妻を含めて「戦闘体制」へ突入し始めています。日本人の私にはとても理解できない「受験“狂走

[続きを読む]

vol.280         当たり前の結果! 「地銀、債券含み損急増中」 続きを読む

vol.280 当たり前の結果! 「地銀、債券含み損急増中」

外資系ヘッドハンター・トップの独り言
上場地銀の6割が減益・赤字という。今更だが、「金利上昇に備え処理急ぐ」などの報道を目にした。しかし、本当は処理したくても「勇気がなくてできない」、「処理後の運用方法がない」というのが実情だろう。 私の母国である米国も、地銀や新興銀行の運用能力は誇れたものではない。昨今のSVBの経

[続きを読む]

vol.279      七十二候:  金盞香 続きを読む

vol.279 七十二候:  金盞香

金盞香(きんせんかさく)
本日、七十二候(※)では、金盞香(きんせんかさく)の日です。 この頃数日は天気もよく、とても綺麗な青空を見られる季節とのことです。窓を開けていると、心地よい冷たい空気が部屋に入ってきて、まるで心を浄化してくれるようです。 「金盞香(きんせんかさく)」は、キク科のキンセンカではなく

[続きを読む]

vol.278         斜陽な景色「楽天グループ」  〜 米系ファンドアナリストの目 続きを読む

vol.278 斜陽な景色「楽天グループ」 〜 米系ファンドアナリストの目

楽天G:「時代遅れ」の完成形
楽天Gの「ワンマン経営」「マイクロ・マネージメント」における「時代遅れ」について、簡単にお伝えしてきました。「時代の先駆者」ともてはやされた楽天Gの現在価値と未来予想図について考えてみましょう。 米国発祥のビジネスを日本に「模倣」とはいえ持ち込んだビジネス才覚は、実行力の賜物だと

[続きを読む]

vol.277       斜陽な景色「楽天グループ」 〜 米系ファンドアナリストの目 続きを読む

vol.277 斜陽な景色「楽天グループ」 〜 米系ファンドアナリストの目

楽天G:「ワンマン経営」「マイクロマネージメント」の実態
株式アナリストや銀行の審査は、財務諸表や市場動向を基本分析することが、主たる判断材料になることが多いと思います。私達は、それだけでは投資判断しません。無形財産である社員能力・企業統治、そして、競業他社との見えない財産価値の比較分析を徹底的にします。 日本のトップ銀行から当社に転職

[続きを読む]