投稿記事一覧【カテゴリー別】

金融・経済Category

vol.381     バブル「後」の物語 続きを読む

vol.381 バブル「後」の物語

戻りつつある「熱狂」
日経平均は2月22日、34 年振りに史上最高値を更新し、先週も続伸して4万円に迫りました。 私は現在の日本株上昇の背後にある理由は、 (1) 日本がデフレからインフレに転換し、円安もあって企業収益が改善していること(インフレはこれまでは円安と原材料価格の上昇が主因ですが、賃金にも

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vol.364     現役外資系エコノミストに聞く 「誰も教えてくれない基礎知識」 続きを読む

vol.364 現役外資系エコノミストに聞く 「誰も教えてくれない基礎知識」

経済の「新陳代謝」とは?
前回の原稿をセレン編集部に送った後、昨日朝に日本の実質GDPが発表されました。結果は、7-9月期の前期比年率-3.3%に続き、10-12月期も同-0.4%と2四半期連続のマイナス成長でした。特に個人消費と設備投資が3四半期連続で減少しています。日本経済は足踏み状態にあるようです。

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vol.363 現役外資系エコノミストに聞く 「誰も教えてくれない基礎知識」 続きを読む

vol.363 現役外資系エコノミストに聞く 「誰も教えてくれない基礎知識」

日銀の真意について
セレンの寄稿者であるSnow White氏が執筆した為替や日銀に関する記事に、多くのご質問をいただいております。 そこで、Snow White氏のご厚意により、寄稿者の質問に回答するコーナーを作り、不定期に配信開始いたします。 もし何か疑問・質問があれば、是非お寄せください。 質

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vol.346   日銀のマイナス金利導入から8周年 近く解除か!? 続きを読む

vol.346 日銀のマイナス金利導入から8周年 近く解除か!?

解説:シグナルの読み取り方
日本の短期政策金利が2016年1月29日に-0.1%に引き下げられてから、今日で8年目です。しかし、来年に9年目を迎えることはおそらくないでしょう。 プロの投資家の間では、3月19日の次回会合にもいよいよマイナス金利の解除が実現するという見方が強まっています。 日銀の金融政策につ

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vol.343         今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本は「楽しい国」に 続きを読む

vol.343 今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本は「楽しい国」に

地方分権と外国人材の移入
堺屋太一の『団塊の後 三度目の日本』は奇妙な「小説」です。登場人物がただ議論をしているのみで、ストーリーや人物描写は二の次となっています。 おそらく堺屋は近未来のシミュレーションの形で日本のあるべき政策を提言することを意図しているのでしょう。 小説で展開される二つの大きな主張は、

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vol.341         今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本は「楽しい国」に 続きを読む

vol.341 今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本は「楽しい国」に

官僚主導の何が問題なのか!
堺屋太一は『三度目の日本』で、官僚の基本方針は以下の5点だと論じています。 1 東京一極集中(経済・産業の中枢管理機能、情報発信機能、文化創造活動の東京への集中) 2 流通の無言化(買い物が「楽しみ」から仕事へ) 3 小住宅持ち家主義 4 職場単属人間の徹底(終身雇用) 5 全日

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vol.340      今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本にっはいは「楽しい国」に 続きを読む

vol.340 今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本にっはいは「楽しい国」に

三度目の「敗戦」下の日本
堺屋太一は、(1)1860年代の幕藩体制崩壊、(2)1945年の太平洋戦争敗戦に続き、現在の日本は3度目の「敗戦」にあると診断しています。 堺屋の「敗戦」の定義は、価値観、すなわち美意識(何が美しいか)と倫理観(何が正しいか)が大きく変わることです。 江戸時代は「天下泰平」、つま

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vol.339         今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本は「楽しい国」に 続きを読む

vol.339 今こそ読み返したい堺屋太一 三度目の日本は「楽しい国」に

日本が変革期に入った兆し?
昨年末に日本の長期サイクルについての試論を寄稿したSnow Whiteです。 (年末の寄稿:「 長期サイクルで考える日本の成功と失敗 」 Vol 318日本の77年サイクル  & Vol 320 世界の技術革新サイクル) 日本の転換点を考える上で、先週は注目すべきニュース

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vol.322 2024年のドル円見通し 円高に戻る理由がない 続きを読む

vol.322 2024年のドル円見通し 円高に戻る理由がない

市場の見極め方
2023年末の米10年債利回りは3.87%で、2022年末の3.87%と全く同じでした。 周知の通り、米国の長期金利は世界の金融市場で中心的な役割を果たしています。これは、年初にメディアに掲載される「年末の市場予測」がいかに意味がないかを示す好例と言えるでしょう。 たとえば、20

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vol.320  長期サイクルで考える日本の成功と失敗 続きを読む

vol.320 長期サイクルで考える日本の成功と失敗

世界の技術革新サイクル
私は、日本の成功と失敗は世界の潮流と関係していたのではないかと考えている。 世界の潮流とは何か?私の仮説では、技術革新の波である。日本は明治維新と戦後改革ではたまたま世界の潮流にうまく乗ることができたが、1990年以降は世界の変化への適応に失敗してしまった。