投稿記事一覧【カテゴリー別】

金融・経済Category

vol.302  海外ファンド(蟻)選考は、割といい加減 続きを読む

vol.302 海外ファンド(蟻)選考は、割といい加減

常套句「何かあったらどうする?」
ブラックストーン・KKR・ブルックフィールドなどの大手ファンドを日本の販売会社が選択し始めた。「なぜ大手ばかり?」とても、日本のサラリーマン的な判断としか私には思えない。欧米投資銀行で30年以上勤めた者の遺言を続けよう。 政府の後押しもあるのか、段々と海外ファンドの日本上陸・進出

[続きを読む]

vol.301   海外ファンド(蟻)が、富裕層に群がり始めた 続きを読む

vol.301 海外ファンド(蟻)が、富裕層に群がり始めた

始まった「投資信託(ファンド)祭り」の前に
米ブラックストーン・米KKRに続き、カナダ系大手ファンドのブルックフィールドが、日本の大手証券と組んで来年から公募投資信託を国内で販売すると発表があった。 これから日本の個人資産、特に富裕層に群がる蟻が、上陸し始めた。幾度も無く伝えているが、この状況は、日本の個人投資家を蔑ないが

[続きを読む]

vol.289        懲りない「新興国投資」セールスへの自衛策 続きを読む

vol.289 懲りない「新興国投資」セールスへの自衛策

誤解させる営業トーク
今夏パキスタンがIMFから巨額の融資を受けた際、経済回復による高い投資利回りが期待できるので、パキスタンへの投資を進めてきた某証券会社の営業マン。懲りずに今朝、「アルゼンチンのETFが上昇し始めているので、投資を考えましょう」「少なからずG20の参加国ですし、新大統領が大改造を行

[続きを読む]

vol.282     円安の一服?きっかけとなったのは欧州通貨 続きを読む

vol.282 円安の一服?きっかけとなったのは欧州通貨

為替市場の動きが再び激しくなっています。先週13日にドル/円は151円91銭と昨年の高値の151円95銭に迫った後、金曜に150円を割り込み、今日の東京時間は147円台で推移しています。 一体何があったのでしょうか?米国金利の低下を指摘する声もありますが、米10年債利回りが明確に

[続きを読む]

vol.273   こんな政情時に新興国への投資する人、居るのですか? 続きを読む

vol.273 こんな政情時に新興国への投資する人、居るのですか?

今、グローバルサウスが安定成長できる地合い?
10月26日に 「Vol 256 現地エコノミスト取材:ブラジルの実情」を配信して、ブラジル経済に対し警鐘を鳴らした。その後、私の元に某証券会社の「ブラジル・レアル建ゼロクーポン社債」の売出募集の案内が届いた。7年債で利回りは年11.006%、発行体は欧州の銀行である。二桁の金利

[続きを読む]

vol.259       日本のGDPがドイツに抜かれて世界4位に? 続きを読む

vol.259 日本のGDPがドイツに抜かれて世界4位に?

2. 日本はやはり4位、ただし3位はドイツでない
前回は、「IMFの予測では2023年に日本の名目GDPがドル換算でドイツに抜かれて4位になる見通し」というニュースを主要紙がどのように取り上げたかを比べてみた。しかし、率直に言って、これらの報道はいずれもポイントがずれている。以下に順を追って説明しよう。 IMFの予測では2023

[続きを読む]

vol.257      日本のGDPがドイツに抜かれて世界4位に? 続きを読む

vol.257 日本のGDPがドイツに抜かれて世界4位に?

1.日本のGDPが世界4位?
今週、日本のGDPがドイツに抜かれて世界4位になったというニュースが流れた。これはメディア・リテラシーを考える上で格好な例だと思われるので、解説してみたい。 まず、主要な報道機関の見出しを並べてみよう。記事のリンクを付けたので、読み比べてみてほしい。
vol.256    現地エコノミスト取材:ブラジルの実情 続きを読む

vol.256 現地エコノミスト取材:ブラジルの実情

日経電子版を見ていると、「台頭するブラジル、危機のアルゼンチン 南米の光と影」というイベントの案内をしているのが目についた。ブラジルについて、以下のように非常に楽観的な見通しを示している。 「南米最大国のブラジルは左派のルラ大統領の下で財政を拡大し、経済は堅調です。ウクライナ問題

[続きを読む]

vol. 244      日本にジャンク債(ハイイールド債)市場が誕生? 続きを読む

vol. 244 日本にジャンク債(ハイイールド債)市場が誕生?

3.日本にジャンク債が出現すると、ソフトバンク・楽天の債券は暴落か?
日本の10年国債利回りは昨年12月までは日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)で0.25%の上限で抑えられているはずだったが、日銀の2度の政策修正もあり、いつの間にかすでに0.8%に到達している。日本でも金利上昇がすでに始まっているのだ。 日本の過去30年近い低金利は、①円

[続きを読む]

vol.243       日本にジャンク債(ハイイールド債)市場が誕生? 続きを読む

vol.243 日本にジャンク債(ハイイールド債)市場が誕生?

2. 三メガ銀行が、金融市場の成長を阻害
昨日紹介したフィナンシャル・タイムズの記事(要約)を読み解いてみよう。記事の抄訳にコメントを付けた。大手欧米投資家が見ている日本金融市場の「未来予想図」が分かるだろう。