本日、七十二候(※)では、「魚上氷」(うおこおりをいずる)の日です。

凍っていた川や湖の表面が割れだし、そんな割れた氷の間から、魚が飛び跳ねる様子を表した候です。

この時期によく見られる春先の薄く張った氷や解け残った氷は、「薄氷 (うすらい)」や「春の氷」「残る氷」と呼ばれ、まだまだ寒い日が続く雪国にも、春の訪れを実感させてくれます。

魚にとっての1度の差は人間の5度に匹敵するそうで、1度上がれば水上で飛び跳ねるほど暖かいのでしょうね。私たちも、吹く風も柔らかくなり始め、日中少しウキウキした気持ちになることもある季節です。

この季節の風を、16世紀初めにつくられた日本語をポルトガル語で説明した『日葡辞書』では、「恋風」と呼んでいます。「恋の切なさが身にしみわたる」と。

400年も前に恋の切なさ、「恋風」が伝わっていた日本。昔の日本も案外浪漫な時代だったのですね。

そうです。今日は、「恋風」⁉バレンタインディーです!いつの間にか私たちの生活の中に溶けこんでしまったバレンタインデー。製菓メーカーの策略にまんまとハマり、日本中に「恋風」が吹き荒れる日となりました。

こんなロマンティックな日は、“どんな夕食がいいのでしょうか”と、京都のミシュランの星付き割烹料理人にお聞きしてみました。

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