堺屋太一は、(1)1860年代の幕藩体制崩壊、(2)1945年の太平洋戦争敗戦に続き、現在の日本は3度目の「敗戦」にあると診断しています。

堺屋の「敗戦」の定義は、価値観、すなわち美意識(何が美しいか)と倫理観(何が正しいか)が大きく変わることです。

江戸時代は「天下泰平」、つまり社会の安定が正義で、「様式美を兼ね備えた人間」が優秀と考えられていましたが、黒船来航や清のアヘン戦争での敗北を受けた危機感から、「外国人に蔑まれない国創り」が目標となりました。

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