先週、私達、養鶏・養卵生産者が、安い卵を作り続けることが死活問題であることをお話ししました。
しかし、私は、家業を5代目として継いでから、数世紀にわたり、人類にタンパク質を供給し続けている卵の生産に携わることに誇りを持つ様になりました。
現在は、生活もあり“有精卵”も“無精卵”も両方生産していますが、私は日本一の“有精卵”生産者になることを目指しています。数年前から、体調管理に日本で一番神経質と自負する管理体制を敷いています。
自分の子供以上に目を配り接するようにしたら、飛躍的にコクのある“有精卵”が生まれるようになりました。
単純に餌の味を卵に映し出した様な卵ではなく、「種の保存」とでも表現すればいいのでしょうか、その種の鶏がもつ本来の味が出せる様になりました。
祖父母も“戦争前の味だ”と涙汲んでくれました。
この飼育方法を出来るだけ若手の生産者に共有し、“有精卵”生産者がもっと報われるようにしたいと思っています。
美味しい卵には、難しく固い話は向きません。早速楽しく軽い話に入りたいと思います。
想像ですが、今から出すクイズに全問正解者は、ほぼ居ないと思います。それほど、卵に対しては、皆さんのご興味が薄い食材なのでしょう。
意外な話ですが、有名レストランの料理人が、私の養鶏場にも時折鶏肉の直接取引目的で来場されます。しかし、鶏肉の飼育法・餌詳細などについてはご質問されますが、“有精卵”について詳しく聞かれることも、試食されることもありません。
料理人の方でも、卵への深い興味がないのかもしれません。
では、初歩的なクイズを始めます。