昨年末に、「医療用大麻」についてお話しした。私は日本で医師免許と医学博士を取得した「医療従事者」であり、「研究者」である。
しかし、最近では総合商社などの担当者が、大麻について「理解を深めたい」と私にレクチャーを依頼してくるようになった。まるで「金脈」を探しあてたような熱量と意欲である。
私は大麻ビジネスに関して「肯定派」ではないが、世界で大麻への需要がこれほどまで高まっていることには驚きを隠せない。
もしかしたら、日本企業や投資家にも大麻ビジネスへの参入を真剣に検討すべき時期が近く訪れるかもしれない。
このため、今回のシリーズでは大麻ビジネスで先行しているカナダと米国の現状を紹介した上で、日本でどのような点を議論すべきかについて私見を述べる。