私は、相撲部屋を持つ親方の1人です。相撲界は、一般社会と比較すると「歪な社会」であり、「発言規制が多い」世界です。現在数々の不祥事を経て、日本相撲協会(JSA―Japan Sumo Association)は、文部科学省管轄の公益財団法人となっていますが、大きく相撲界が変わったとは言えません。

依然、相撲界独特の慣習は引き継がれており、不祥事は次々と出ています。しかしながら、その不祥事の多くはメディアも協力してくれ、「刑事事件」にならなければ、報道を控えてくれます。反対に、情報や食事を提供したりして、「持ちつ持たれつ」の関係は不変です。普通の社会から見たら本当におかしい世界です。

どんな不祥事が隠されているかは、とても言える勇気は持ち合わせてはいませんが、今日は「モンゴル力士が何故強いのか」と「モンゴル力士に取り巻く人」について少しお話しします。因みに本日は、モンゴル独立記念日です。(1926年の今日、1921年に中華民国から独立していたモンゴルで、ソ連の支援により「モンゴル人民共和国」が成立した)

モンゴル出身力士が君臨する近年の大相撲。11月場所の番付を見ると、白鵬引退後も引き続き、横綱、大関2人とモンゴル勢が相撲界を席巻しています。この勢いだと、近々再び2横綱がモンゴル力士となり、日本人横綱出現は遠い夢になりそうな気配です。モンゴル勢が土俵の覇権を独占する時代が続くということです。

まず、「モンゴル力士が何故強いのか」ですが、簡単なことです。2点あります。

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