どの国もそうですが、蓄財するには「旬」がある。10年も20年も景気が良い国は少なく、反対に、突然景気が良くなる国もある。

身近な例だと、シンガポール。20年ほど前から緩慢に景気上昇局面に入り、ライバルの香港の中国化の恩恵を受け、この2−3年で不動産市場が急騰。現在、史上最高の好景気を凌駕りょうがしている。20年前は、香港の1/10程の不動産価格だった。国の面積は、淡路島と同じくらいの小国だ。

反対のケースは、世界経済の覇権者でもある中国だ。不動産と中国株バブルで、この10年で相当額の蓄財を実現した人は百万人はいると推定される。とはいえ、昨今の不動産問題で中国経済への不安は浮上しており、これ以上、彼らが大きく国内投資する筈はない。

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