ここ数年、私のもとに寄せられる相談の中で確実に増えているテーマがある。
「中国資本が関わる案件は、本当に長く続くのか」という問いだ。
十年前であれば、海外資本の中でも中国マネーはむしろ歓迎される存在だった。
意思決定が速く、資金量も大きい。
日本企業が慎重に議論している間に、投資判断を下せる。
そのスピードは、停滞感のある日本市場にとって魅力的に映った。
しかし、現場で見えてくる景色は違う。
進出初期、会議は驚くほどスムーズだ。
本社幹部は明確な指示を出し、日本側もその勢いに期待する。
だが数ヶ月後、日本法人の管理職から同じ言葉を聞くことになる。
「このまま進めて本当に大丈夫なのか」。
理由は単純だ。
制度への理解が浅いまま、事業を走らせようとするからだ。
