最近、ある学者がテレビ番組で実に痛快な話をしていました。
「日本銀行が1万円札を刷るコストは、わずか20円。
つまり1枚刷るたびに、9,980円の利益が生まれる。
ならば、どんどん刷ればいい。そうすれば日本が金融破綻することなどあり得ない」
なるほど、聞いていて実に小気味いい話です。
もしこれが本当なら、私たちの悩みはすべて解決しそうです。
だが同時に、どこか引っかかるものも残ります。
「そんなにうまい話が、本当にあるのだろうか?」
そこで、知り合いの大手銀行調査部の人にこの話をぶつけてみました。
すると返ってきたのは、驚くほど冷静で、少し背筋が寒くなるような答えでした。
通貨発行をめぐる「よくある誤解」と、その裏側にある現実。
