昭和の椅子で世界は取れない
先日、日本経済新聞の社説に「野村は世界市場に挑む野心を」
という一文が躍った。
かつて日本のメガバンクに身を置き、現在は外資系大手エージェントで金融専門のヘッドハンターとして活動する私にとって、それは失笑を通り越し、気絶するほどに「くだらなく、非現実的な話」に映った。
日経新聞が大手広告スポンサーへの忖度で書いているのか、あるいは単なる無知ゆえの鼓舞なのかは判らない。
だが、一つ断言できるのは、欧米の主要メディアであれば、これほどまでに稚拙で露骨なお世辞記事を載せることはないということだ。
SNS時代において、これほど現場のニーズと現実を無視した言説は、知見のなさを露呈し、瞬く間に指弾の対象となるからである。
投資の対象を間違えている日本の組織
