vol 1005　楽天：沈みゆく「ガラパゴスの要塞」

自己資本比率3.5％という「死体」の行進

「自己資本比率3.5％」

この数字が意味する残酷な真実を、日本の投資家はどこまで直視できているだろうか。

米国市場の冷徹なアルゴリズムにおいて、この財務状況は「継続疑義」の範疇をとうに超え、すでに死後硬直が始まっている「死体」に等しい。

もし楽天グループがデラウェア州に籍を置く米国企業であったなら、ウォール街のアナリストは憐れみすら含んだ表情で「Chapter 11（連邦破産法）の申請書類はどこだ？」と問い返すだろう。