これまで3回にわたり、日本で静かに進行する中国系資金洗浄の実態に迫ってきました。

 

そして今、この「見えない犯罪」の規模が、あなたの想像をはるかに超えていることをお伝えしなければなりません。

 

「締め出された」中国マネーが日本に殺到する

 

先日、英国で驚くべきニュースが報じられました。ロンドン郊外に住む中国籍の女性が、約50億ポンド(現在のレートで1兆円超)に相当する6万1000ビットコインもの巨額資金洗浄に関与したとして逮捕・起訴されたのです。

 

 

これは、英国史上最大の暗号資産押収事件となりました。

 

実は、この動きの背景には世界的な潮流があります。

 

これまで中国マネーの主要な逃避先であったシンガポールは、近年マネーロンダリング対策を劇的に強化しました。

 

2023年には、数千億円規模の資産を押収し、容疑者を国外追放するなど、国際金融センターとしての健全性を守る姿勢を鮮明にしました。

 

同様に、米国や欧州でも、マネーロンダリング対策の規制が年々厳しくなっています。

 

結果として、国際的に締め出された中国の犯罪資金は、より規制の甘い「次の標的」を求めています。

 

そして、その筆頭に挙げられているのが、ほかならぬ日本なのです。

 

取材を進める中で見えてきたのは、英国の事例ですら序章に過ぎないという日本の恐るべき現実でした。

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