2025年の豊洲市場、年始恒例のマグロ初競りが幕を閉じた。
今年もインバウンド需要の回復を背景に、目を疑うような高値が付いた。2億円?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB261KB0W4A221C2000000/
「日本文化の象徴」として語られるこの行事だが、米国出身の私にはどうにも腑に落ちない。
6割の国民が税金を払えず、困窮を極めている子供達が日本にいるのに、飲食店経営者が彼らに食事を届けることが優先できないのだろうか?
なぜ、この一日だけが特別なのか?
その価格に込められた意味は?
世界一心豊かな日本人は、目先の金儲けに心変わりしたのだろうか?
批判ではない。むしろ、理解したいのだ。何故、個人企業の売名目的が、一過性の悪影響を放置し続けているのだろうか?
ただ、その「縁起物」の文化が、消費者や外食産業に思わぬ影響を与えていることも無視できない。
もし「文化だから」という理由で片付けるのなら、それが及ぼす波紋についても議論が必要ではないだろうか。
文化なら迷惑かけていいのか?
勇気を出して豊洲市場の組合事務所を訪ねた。
外国人がたどたどしい日本語で話す姿が珍しかったのか、理事の方が対応してくれた。
率直な疑問をぶつけてみる。
筆者:
「なぜ、マグロだけがこんなにも高値になるのですか?」