先週のドル円は一時、4ヶ月振りに156円へ達しました。
7月までの円安の流れが再開されたような印象も受けます。
私はセレンへの寄稿で、ドル円にはドルと円の二つの要素があり、どちらの要素が強いかを見極めることが重要だと繰り返し指摘してきました。
現状は、過去数週間に説明してきたとおり、米国の選挙がトランプ氏の勝利と上下両院の共和党支配という「トリプル・レッド」という結果になったことが主因、つまりドル高です。
そして、もう一つ注意していただきたいのは、ユーロ円が11月5日(米大統領選挙投票日)の165円台に対し15日の162円台と、むしろ若干の「円高」となっていることです(同期間に、円は対ドルで151円台から154円台と下落しています)。
ドル高の受け皿は今では円からユーロに変わりつつあるのです。
なぜでしょうか?市場は「最も弱い輪」を狙うからです。