MLBで解雇され、35歳を過ぎてから、私は初めて社会で必要なスキル、例えばパワーポイントやエクセルといった基本的なITスキルに取り組むようになりました。
しかし、新卒社員と比べるとそのスキルはわずか5%に満たず、技術的にも未熟な状態です。
こうした「野球一筋」の人間が、企業で果たしてどれほど役に立つのかと問われれば、答えは厳しいものです。
かつての仲間たちが退職後に飲食店を開業しても長続きせず、その道を閉ざしていくケースも数多く見てきました。
この現実を知っているからこそ、若い選手たちには多様なスキルを持つことがいかに重要かを強く感じています。
また、現代の家庭において野球を続けるための費用は高額です。
野球用品の価格はゴルフ用品をも上回ることも多く、家計にとって大きな負担となります。