日本の地方政治には、権力の見えない側面が広がっており、住民の政治リテラシーが問われています。
斎藤知事は就任からわずか3年で173の公約のうち171を達成し、驚異の98%という高い達成率を誇っています。
しかし、この成果を適切にモニタリングする仕組みが欠如しているのが現実です。
多くの自治体で同じ首長が長期にわたり在任し、権力が固定化する状況が放置されています。
この状態が「既得権益」を生む土壌となっており、住民が批判の声を上げる機会があっても、実際の成果は不透明なままです。
カナダ出身の私が特に驚くのは、このような環境が続いていることです。
※ACER氏の寄稿は、これまでに5本公開されています。テーマは「日本の天下りの無意味さ」や「定期的な大型人事異動の無駄」などです。詳しくは、セレンのHP右側にある【投稿者アーカイブ】から検索してご覧ください。)
問題が顕在化しない限り、現職の知事や市長は再選される傾向が強いものの、彼らが具体的に何を成し遂げたのかは多くの住民にとって曖昧なままです。
これは日本の地方政治における「怠慢」や「闇」といえるでしょう。