人口が多い都市に熱中症患者が多いのは、誰でも理解できる確率論です。
しかし、人口比で見ても、大都市には熱中症患者が多いのは事実です。
2年ほど前、日本経済新聞がヒートアイランド現象について警鐘を鳴らしていました。
ヒートアイランド高まる熱中症リスク(クリック)
この記事からも、熱中症の大きな要因の1つが「人災」であると言えます。
「東京の一極集中」、「急増するオフィスビル」と「高層マンション」、そして「舗装され続ける街」。
私たちは、健康維持に逆行し、「コンクリート・ジャングル」を造り続けていることを容認しています。
水と緑の街だった江戸は、消え去ってしまいました。
そして、私たちの孫やひ孫の世代に「負の遺産」を残し続けているのではないでしょうか。
経済成長は大切です。しかし、街は人が健康的に住む場所です。
このままでは、不要な医療治療が増えるだけだと想像するのは容易です。
今日、このことを考えながら、私たちがどのように生きるべきかを考えていただきたいと思います。
多くの緑と自然を取り戻す都市開発を早急に実施し、健康を取り戻す大都市になるにはどうしたら良いのでしょうか。
どの視点から見ても、健康が財産よりも大切であることは言うまでもありません。
では、私たち医療チームが日頃議論している「人災」による健康被害について話します。
少しお付き合いください。