企業買収ファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)が、【日本に巨額な投資を計画する】というニュースが報道されている。

1兆円以上の投資計画を発表している大手ファンド程では無いが、私の投資ファンドも2000億円規模の投資を計画している。

【日本買い】祭りが始まる。

2000年代前半の日本の金融危機時は、銀行や企業から所有資産の叩き売りで、かなりの収益を上げる事ができた。

その時は、日本では、企業再生・投資ビジネスに理解が根付いていなかったことから「ハゲタカ」と言われたりもした。

揶揄されることに不愉快な感情も持ったが、数百億円規模の利益を上げられ、「日本式経営」の自滅に今は感謝している。

 

あの時、私たちファンドが手を差し伸べなかったら、何十万人の失業者が日本中に溢れていたであろう。

今回の「日本買い」は、20年前とは異なる投資計画である。

確実に、終身雇用にあぐらをかいている経営陣は解雇され、会社に依存している多くの社員は、失業するであろう。

 

言い方を変えれば、やっと他の先進国同様の失業率と成果主義へと向かう時代への幕開けを、私たちが道案内するのである。

 

実のところ、日本の企業や銀行から、買収候補の候補が多く持ち込まれている。地方企業もかなり含まれている。

 

多くは話せないが、私たち買収ファンドは、「怠け者には恨まれても、能力高い人材には感謝される存在」であることを伝えたい。

一方で、買収ファンドのスマートさ(雇用保護に慣れている日本人には、“冷酷” )への,理解を深めてもらいたい。

 

実は日本政府は、私たちに数年前からコンタクトをしてきていた。

非常に好意的だ。

 

放漫経営や企業再生にも名案がない企業が、倒産し始め金融機関の貸し剝がしが急速に開始され、連鎖倒産が生じることを恐れているからである。

日本政府にとって私たちは、”連鎖倒産”への救世主なのである。

「ハゲタカ」が日本を跋扈することを容認した印象を与えたくないのか、ポジティブな側面(資本の注入と再生、経営の効率化、新技術・ノウハウの導入)を強く、メディアを通じて伝えてくれている。

有難いことである。

 

何故、私達買収ファンドが投資計画を拡大したのかを、話そう。

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