【健康な時期に考えておくべき問題であり、相続について考える前の課題かもしれません。】
実は、アジア諸国の中でも、最も安楽死に関心が高いのは、1976年に世界で7番目に安楽死協会が設立された日本なのです。
安楽死事件が法廷で争われたのは、オランダやアメリカが1970年代だったのに対して、日本では、1962年に名古屋高裁が安楽死における6要件を提示しています。
だからといって、日本が患者の権利に関する意識が高いわけではありません。
むしろ、その考え方が根付いていないので、安楽死が「殺人」扱いとなり司法の場で問題とされたということです。
日本は欧米と異なり、医療の中で患者の意思が反映されてこなかったのが事実と言えます。
何故、日本でアジアの中で早くから安楽死運動が起こったかという疑問に入る前に、他のアジアの2事例を話したいと思います。
豪州と中国です。
少しだけお付き合いください。
【豪州】