このシリーズには一つの答えはありません。それは、答えが個々に異なるからです。
また、日本にいる限り、限られた視点からしか答えを、提供できないかもしれません。
治る見込みのない病気に罹っていて、死期が近づいているとき、どのような選択が可能でしょうか?
その時になってからでは遅すぎるかもしれません。
これは、健康な時期に考えておくべき問題であり、相続について考える前の課題かもしれません。
私は、25年ぶりに日本へ帰国した医療関係者で、自分自身の時間は限られ、妻も同様です。
そうした理由から、日本への帰国を決意しました。
私は欧米で広く議論されている「死ぬ権利」についての運動にも参加していました。
安らかな最期を迎えることについて、少しでも考えるきっかけを提供したく、このコーナーをリクエストしました。
私が亡くなった後でも、このコーナーを続けていただくために、何人かの友人に情報提供を依頼しています。
多くの日本人は、このような重い話を避けがちです。
しかし、「尊厳死」「安楽死」「リビングウィル」について情報を得ることは、幸せな人生を迎えるための第一歩だと私は信じています。
時間をかけて話を進めていきますので、時折お付き合いいただけると幸いです。
この問題を考えることは、自身の人生の最大の財産になると信じています。