本日、七十二候(※)では、「桃始笑」(ももはじめてわらう)の日です。
まるで、微笑みかけるように桃の蕾がほころび、花桃(ハナモモ)が咲き始める頃になりました。
花桃は、梅と桜の開花時期の間を繋ぐように、この時期に咲き出します。見事に微笑んでいるようですね。
【春に先がけて咲く梅、闌 (たけなわ) の春に開く桃、過ぎゆく春とともに散る桜】
実は、「咲」という字には、もともと笑うという意味があり、「笑」には咲くという意味があるそうです。
字をよく見てみると、「笑」は竹かんむり、「咲」は口へんがあります。昔の人は、花を見て笑顔を感じる感情が豊かだったのでしょう。
(日常会話で使うことはありませんが、「花笑み」という言葉があります)
弥生時代の頃には既に日本に伝わっていた桃ですが、古来中国では邪気を祓う神聖な木とされていました。
🎵「灯りをつけましょぼんぼりに、お花をあげましょ桃の花」🎶
女の子の健やかな成長を願い、邪気払いや魔除けの効果がある花桃は、雛祭りには、ピッタリなお花です。
さて、花桃ですが、花言葉は「I am your captive(恋の虜~トリコ)」です。覚えておくべき花言葉ではないでしょうか。
早速、お花屋さんへ出向き購入してみてください。
どんな花桃を選べばいいのかを、神奈川県の桃の名所「女坂花桃の道(用田の東海道新幹線沿い)」の管理をしていた樹木医のお一人に、お尋ねしました。