社長から指摘された「人事部は出世コース。邪魔しないように・・・・」という言葉が、1年という時間を経ても頭から離れない。

多くの日本企業は、毎年4月と10月に大規模な人事異動を行い、その度に日本経済新聞の人事欄が数ページにわたる光景は、季節の風物詩にも似ている。

同僚の日本人に「何故、定期的に4月と10月に人事異動をするのか」と尋ねてみたところ、多くの日本企業が3月を決算期としていることから、新しい会計年度のスタートである4月と10月を基準にして人事異動を行うとのこと。

付け加えてくれたのが、「基本社内の人材中心で考えることから、優秀な人材の取り合いを抑制するために人事部が主導する」。

そして、「定期的に異動することで、業務を広く俯瞰できる人材を増やすこともできるし、役立たない人材を放出することもできる」。

彼が最後に教えてくれたのは、このような人事異動を「ガラガラポン」とか「心太ところてん人事」というらしい。私にはますます、理解不能な次元に陥った。

私たち外人が、人事部主導による定期的人事異動について「理にかなってない」としか思えないことを知ってもらいたい。

日本の企業文化を改善・改革を強く唱えるつもりはないが、外人とはいえ、所属企業への貢献を目指しキャリアを強めたい理念は持っている。

そんな心中の叫びかもしれないが、外国人の声を伝える。

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