今日は、米国で今一番注目を集めている話をしようと思う。
日本でも報道はされているが、米国と日本での捉え方には、温度差がある。米国系メデイアのShamrock氏とも意見交換をした。
遅かれ早かれ日本の株式・不動産市場にも大きな影響を及ぼす可能性が高い話だが、今回は厳密な議論ではなく、あくまでも問題提起として話を進めたい。
今回、上院司法委員会の公聴会にグローバルSNS(メタ、ティックトック、スナップ、ディスコード、X(旧ツイッター))の最高経営責任者(CEO)が一斉に証言に立たされ、議員からの強い叱責を受けた。
議会で、リンゼー・グラム上院議員は公聴会で、メタのマーク・ザッカーバーグに向かって、
‘You have blood on your hands“
「あなたの手は血で汚れている。あなたの製品は人を殺しているのだ」
と猛烈に批判した。
この発言には、「グローバル文化を創り上げた天才たちが、金儲けしたことが悪である」とも受け取れ、唖然としてしまった。政治家は時として、強い発言をせざるを得ないが、このような言葉の選択は見当違いである。
この公聴会後、ニューヨーク市は、IT各社に「SNSが若者の精神面での健康に悪影響を与えている」として、損害賠償などを求めて提訴した。米国では、大きくSNSが変わろうとしている。