日本の「77年サイクル」という言葉をご存じだろうか?1868年の明治維新から1945年の敗戦まで77年で、敗戦から77年目が2022年だったという単なる数字合わせだが、不思議に説得力を持っている。

例えば、岸田首相は、今年1月23日の施政方針演説で以下のように語っていた。

「近代日本にとって、大きな時代の転換点は2回ありました。明治維新と、その77年後の大戦の終戦です。そして、くしくもそれから77年が経った今、我々は再び歴史の分岐点に立っています」「これまでの時代の常識を捨て去り、強い覚悟と時代を見通すビジョンをもって、新たな時代にふさわしい、社会、経済、国際秩序を創り上げていかねばなりません」

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」と言われる。実際に、日本の軍事大国としての戦前の77年と、経済大国としての戦後の77年を比べてみると、類似したパターンに気が付く。

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