今週の金融市場では20日(水)のFOMCが最大の焦点ですが、実は22日(金)の日銀決定会合もそれに劣らず注目を集めています。9日(土)付の読売新聞に掲載された植田・日銀総裁のインタビューが予想外の内容だったためです。
植田総裁は就任後初の報道機関との単独インタビューで、「粘り強い金融緩和を続ける」という基本的な立場を示しながらも、「賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階になれば(マイナス金利の解除を含めて)いろいろなオプション(選択肢)がある」、「十分だと思える情報やデータが年末までにそろう可能性もゼロではない」と述べました。
重要なのは、インタビューを報じた読売新聞の見出しです。1面は「マイナス金利解除『選択肢』 賃金・物価上昇なら」。経済面では「緩和『静かな出口』探る 賃上げ見極めは『年末』」。年末には利上げを行う可能性があると予告しているようにも思えます。