海外ファンドの参入発表が相次いでいる。※関連記事※https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0440G0U3A900C2000000/?n_cid=BMTR3P001_202309111900
日系金融機関から依頼され、個人投資家向け商品を組成し卸していた私なりに、この報道から何を読み取るべきかをお伝えしたい。
当たり前の事だが、多くの人が忘れていることがある。
投資というものは「儲ける」ことが最優先ではない。「財産を減らさない」ことが、投資の「第一条」。
私がトレーダーという職業に就いた時、ユダヤ系米国人上司から伝えられた言葉である。
「トレーダーだからいつも相場に賭けている」という奴は、いずれ市場から退場する。これ以上も以下もなく、「トレーダーは、『確実性ある時だけに相場に賭けるものだ』を忘れるな」 と日々言われました。「投資とギャンブルは違う」のだと。
報道が全て正しい訳ではない。政府・スポンサーへの忖度はどの国もどのメディアもある。しかし、今回の報道で惑わされてはいけない言葉は、「日本の運用立国」「海外ファンド」「個人販売」である。私は、この潮流は日本の個人投資家向けには、時期尚早と言わざるを得ない。