香港北部、新界地区の大埔。
高層ビルを飲み込んだ悲惨な火災現場は、駐在員やその家族にとって身近な光景です。
なぜなら、この大埔こそ、香港日本人学校(小学部)が置かれ、九龍・新界エリアの在留邦人コミュニティにとって生活の核となる場所だからです。

今回、日本人の被害報告は確認されていませんが、この火災事故が突きつける真の恐怖は、火の勢いだけではありません。
私が香港に暮らして40年。国際社会への窓口として機能してきた香港は、今や中国の「言論統制」の思想に貫かれ、変質してしまった。
この大火災の裏で、中国化された香港政府はどれほどの「不都合な真実」を隠蔽しようとしているのか。
この事故を通じて、失われた香港の自由と、国際都市の暗い現実をお話しします。

