10月4日の自民党総裁選での高市氏の予想外の勝利から、日本の政治は目まぐるしく展開してきました。
10日の公明党の連立離脱は衝撃的でしたが、15日に自民党は日本維新の会と政策協議で合意し、21日の首班指名では維新の協力を得て高市氏が新政権を成立させる見通しとなっています。
過去数週間は、私の海外投資家との議論も日本の政局が中心でした。日本の政治が海外での注目を集めた背景には、日本で初の女性首相が登場するかもしれないという話題性だけでなく、
(1)世界第4位の経済大国がインフレの時代に本当に拡張的な金融・財政政策を実施するのか、
(2)米中対立で東アジアが緊張するなかで日本が中国に対して強硬的な姿勢に転じて新たな不安定要因となるのではないか、
といった懸念があったように思えます。
高市政権が実際に成立した場合、以下の3つの理由から、市場では安堵感が一旦は広がるのではないかと私は考えています。