パウエルFRB議長は8月22日のジャクソン・ホール会合での講演で「政策が引き締め的な領域にあるなか、ベースラインの見通しと、リスクのバランスのシフトは、政策スタンスの調整を正当化するかもしれない（with policy in restrictive territory, the baseline outlook and the shifting balance of risks may warrant adjusting our policy stance）」と表明し、金融市場はFRBが9月16-17日のFOMCで利下げを再開することを織り込みました。
関税によるインフレの押し上げの懸念が残る一方でトランプ大統領が執拗な利下げ圧力を続けていることから、私を含めて多くの市場参加者はパウエル議長が現時点で明確な態度を示すことはないと考えていたため、この発言は驚きでした。
