先週28日にミャンマーで発生した大地震の影響で、タイの首都バンコクで建設中だった33階建てのビルが崩壊したという報道がありました。

 

タイ首相が「他の建物はなんでもないのに中国が建設するビルだけ崩壊した」と憤怒したという前代未聞の発言は、新興国における不動産投資のリスクを象徴する出来事と言えるでしょう。

 

 

事故直後に崩壊現場から文書を持ち出した中国人4人がタイ警察に逮捕され、バンコク警察は崩壊現場から青写真と文書32件を持ち出して法規に違反した容疑で4人の容疑者と雇用主1人を告訴しました。

 

証拠隠滅を図る中国人の行動に、タイ当局が怒りを露わにするのは当然です。

 

中国で高速鉄道が大事故を起こした際に、列車を土の中に埋めて証拠隠滅した卑劣さを思い出したのは私だけでないでしょう。

 

 

私自身、プライベートバンカーとして顧客から依頼を受け、バンコクの不動産投資調査を行った際に、驚くべき実態を目の当たりにしました。

 

多くのプライベートバンカーや不動産仲介業者は、高額な手数料を目当てに真実を語ろうとしません。

 

 

安易な投資話に乗る前に、新興国であるタイの不動産リスクを最低限把握しておく必要をお話ししましょう。

 

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