vol.655　選ばれない医師の道　〜　変わる若者の価値観と揺らぐ医療の未

大学病院の現場と医学部教育に携わる者として、近年、医師という職業が抱える根本的な課題が浮き彫りになっていることを伝えたい。

医学生や若い医師の価値観が変化し、医学部を志す優秀な若者が減少している現状がある。

その背景には、AIやプログラミングなど新たな分野への注目に加え、「稼げない」「訴訟リスクが高い」「ワークライフバランスが悪い」といった医療現場の負の側面が根付いている。

医師という職業の使命感や誇りが揺らぐ中、この問題にどのように向き合うべきかが問われている。

医療過誤訴訟が医師の選択を制約する現実