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日本1高い地価である銀座。

 

この街は高級ブランドやグルメスポットが立ち並び、洗練された姿を誇っていますが、実はその地下には、かつての海の底に沈んでいた歴史が息づいていることをご存知でしょうか。

 

銀座の地下には、多くの橋や遺跡が眠っており、時代の波に埋もれ、静かに忘れ去られています。

その存在は、近代的な都市開発の影に隠れ、所有者たちによってひっそりと埋められてしまうのです。

 

 

先日、銀座のビルオーナーとしてこの歴史的な話をしたところ、予想以上の反響をいただきました。

 

銀座のビルオーナの独り言 1/3(クリック)

銀座のビルオーナの独り言 2/3(クリック)

銀座のビルオーナの独り言 3/3(クリック)

 

中には、私が遺跡を隠してビルを建てたことに抗議する方もおり、心に重くのしかかる罪の意識を感じています。

しかし、バブル期においてはその選択が常識であったのも事実です。

 

実際、私の知らないところで、銀座には想像以上の遺跡が埋まっています。

 

多くの建設会社が「墓場まで持っていく」という言葉を使うのも、それだけ遺跡の扱いが難しいことを示しています。

 

 

全てを取り戻すことはもはや不可能です。

 

私が愛した銀座も、かつての文化の街とは変わり果てました。

今銀座で飲んだり、高級ホステスクラブに繰り出す人々は、かつての「教養」を求めているわけではなく、ただ「銀座」という名前に酔いしれたいだけだと私には映ります。

 

私が今できることは、秘話をお伝えすることです。

後の改築や再開発においては、規制も厳しくなっていることから、2度と文化財を隠蔽することはないでしょう。

 

私のビルもあと10年から20年後には倒壊しなければならず、その際には息子の世代が文化庁に申請をすることになるでしょう。

 

少しの猶予をください。

いつか古のものが地上に姿を現す日を、心待ちにしていてください。

 

海の記憶とその変遷

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