日本に住み始めてテレビを観ていると、多くのワイドショーや報道番組で弁護士や医師が、国際政治や社会問題について意見を述べていることに気づきました。
彼らは資格を持つ専門家で、特定の分野では深い知識を持っていますが、専門外のテーマについても「権威」として発言することが少なくありません。
よく聞いてみると、彼らの発言は「弁が立つだけで、知識と見識が薄い」ことが多く、次第にうんざりしてきました。
この現象は、日本のメディアにおける権威主義の影響かもしれません。
しかし、彼らの意見が多くの視聴者に少なからず影響を与えていることを考えると、非常に懸念される事態です。
特に、テレビチャンネルが限られている地方都市では、地上波放送が主要な情報源であり、その影響力は大きいのです。
この現象は日本に特有なのでしょうか。それとも、米国や英国でも同様のことが起きているのでしょうか。
私としては、制作側の意図があるにせよ、低レベルで浅薄な考察が広がり続けることを許容できません。
せめて、一人でも多くの視聴者が、そうした意見を「そもそも聞かない」か「娯楽の一つ」として受け流してくれることを願っています。
**専門家の役割とメディアの力学**