MLBほどではないが、日本NPB選手の年棒はこの数年著しく上昇している。

最初は、「契約金」を高額にして、選手を釣ることから始まった。

 

実は、プロ野球選手の契約金は「税金が安い」。

 

日本の税法では、プロ野球選手の契約金を「臨時所得」であるからである。

(詳しく知りたい方は、<所得税法施行令第8条 臨時所得の範囲>をお読みください)

 

しかし、それだけでは、プロ野球選手を目指す人の減少に対し効力が薄れ始めたことから、年棒も段階的に上昇し始めた。

そして、近年のプロ野球選手年棒上昇は、私の現役時代と比較したら「羨ましい」レベルになっている。

 

とはいえ、日本は平均4312万円で、米国は平均5.6億円と考えると、日本のNPB選手の年俸は、未だ低過ぎると選手会は言っている。

このままでは、「スター選手が加速してMLBへ逃げてしまう」という声も聞こえる。

 

一方、経営者側からは、やっと全球団で単体収益がプラスになってきたのに、「これ以上の年棒アップは耐えられない」という怒りにも近い話もある。

 

どちらも正論ではあり現実論である。

 

しかし、現行のシステムでは、どちらの意見も大きくは改善することは難しい。

米国のシステムを一部導入し、日本の従来の考え方に貼り付けたルール制定をしているからである。

これが日本流なのだが、何故かチグハグなことが時折起こる原因になっている。

 

日米格差縮小を、急いで実行したらどうなるだろうか。

答えは簡単である。

「12球団どころか、6球団しか存続できない」状態になるであろう。

 

日曜日ということもあり、今日は、私が唱える 「日本プロ野球人気復活のアイデア」を話してみたい。

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