果たして、「文化」と言って良いものなのかは、分からないが、日本企業文化と言われる「年功序列」を廃止する大企業(銀行)が現れた。

やっと年功序列廃止をする日本企業(特に銀行)が、日本にも出現したことは称賛すべきことではある。

 

(日本経済新聞)

 

一方で、G7含め経済成長著しいBRICS諸国の経営者でも、日本の「年功序列」へは、価値を見出だす人はほぼ居ない。

 

私は、外資系専門のヘッドハンティング会社を経営し、20年以上にわたり日本企業から転職を希望する日本人の苦悩を、面接を通じて聴き続けてきた。

 

米国人ハーフであり、右目で米国・左目で日本を見つめてきた。

果たして、この改革が明日を担う「若者が望むもの」になるかは、疑問でしかない。

 

予めお伝えするが、私は、「年功序列」を、全面否定をしない。

中小・零細・地方の企業や会社には、「都合の良い制度である」からである。

 

一方で、日本を代表する企業が改革を始めたからといって、日本中にその改革が急速に伝播するとも思えないのが日本の実情である。

それほど、「年功序列」は、日本の企業文化に染み付いているものなのである。

 

人事制度改革は、どの経営者が悩み苦しむ課題である。

三井住友銀行の経営者が決断した“勇気”については、「試金石」としての評価はできる。

 

 

しかし、現実的に 年功序列を完全廃止するという”山“は、日本の経営者においては、高い挑戦でもある。

「ためらわず、大胆な改革」

それを、投資家は望む。

 

現実として、実際発表された内容については、多く開示されていない。

しかしながら、人材市場のプロとして、それ相当の分析予想はできる。

私の考察を述べていきたい。

 

特に学生には、読んでもらいたい。

 

言うまでもなく、経営者は考えたくないかもしれないが、少しだけでも読んでもらいたい。

それが、今からの世の中であるからである。

(日本経済新聞)

 

【年功序列の廃止】

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