【日本人会員様】
経営者やリーダーは、日々の生活や仕事に追われて、「ちょっとした教養」を忘れがちになります。国際的な大企業経営者、政治家や起業家は、「教養」のない人への信頼は持ちません。
教養は難題を解く力ではなく、人の心を開き癒す材料です。
日本人として日本のことすら説明できない人が、「情けない」と思われることは自然の流れではないでしょうか。
読んでも後に何の役に立つこともない「ゴシップ」や「芸能裏話」ではない、日本人として知っておくと「得する教養」として、お読み頂ければ幸いです。
【海外会員様】
日本の情緒や感受性が歴史的に培われたものであると認識していただけると幸いです。
本日は、七十二候で、「紅花栄」(べにばなさかう)の日です。紅花が盛んに咲く頃を表した候です。
紅花(safflower)の原産はエジプトと言われています。ベニバナは、古代エジプトの時代から染料として使用されてきました。
事実、ツタンカーメン王の墓からは、紅花の花粉が発見されており、王族の衣装やミイラの包帯の染色に使われたと考えられています。
また、古代エジプトでは紅花が化粧品や薬としても利用されていました。
紅花は、日本にはシルクロードを通って飛鳥時代に伝わり、その後、近畿地方を中心に全国に広まっていきました。
飛鳥時代は、推古天皇が即位した593年から、平城京へ遷都した710年までの時代です。
今から1400年以上も前に、エジプトから日本への物流路があったことは、凄いことではないでしょうか。
古代エジプトからやってきたベニバナ。なんだか歴史の1ページを紐解いているような気持ちになりませんか。
エジプトと聞くと、古代文明やピラミッドくらいしか思い浮かばない人が多いかと思います。
いい機会ですので、2011年エジプト革命時に、エジプトから日本へ移り住んだ“ハッサン”氏にエジプトについてお聞きしてみました。
日本に亡命して13年という時間が経ちましたが、日本の方は、エジプトという国に対し、とても関心が薄いと思います。
情報が高速化した現代においても、エジプトが、中東にあると思っている人が多いことには、驚きました。
エジプトは、中東とアフリカ大陸の接点に存在し、古代文明が存在していた地域のひとつに数え上げられ、その文字記録された歴史は紀元前4千年紀にまで遡れる歴史ある国なのです。
いい意味でも悪い意味でも、エジプトの現在を知ってもらいたいと願います。簡単に説明します。