突然、私の妻がボディービルディングに目覚め、筋トレを始めました。
それに伴い、飲食生活も大きく変わり、ワインからプロテインへ、牛肉から鶏のささみへと、彼女が摂取するものがストイックになりました。
彼女が私に対する関心が薄れたのか、それとも美しい身体を造り上げたいのかは、何も言及してくれません。
私も怖くて聞けません。
「鶏のささみには、筋肉を強くするために必要なたんぱく質が豊富に含まれており、さらに脂肪が少ないため、体脂肪を増やすことなく筋肉を育てることができる」
ことくらいは、私でも理解しています。
その通り、ボディービルダーやアスリートたちは毎日鶏のささみを食べ続け、筋肉はますます強くなり、パフォーマンスは飛躍的に向上しています。
私の妻も例外ではありません。
彼女の顔貌もどんどん変化しています。
私は、妻とは正反対で「運動嫌い」「酒を飲んでラーメンで締め」「外で酔うとカラオケ」という典型的な昭和の日本人です。
仕事も日系自動車メーカーの販売会社を経営しており、顧客や取引先との飲み会や接待が欠かせません。
その結果、過去10年で体重が15キログラムも増え、今では10年会わない友人は、私を認知することすらできません。
話が逸れましたが、妻が鶏のささみにハマってから、家の食卓には毎日鶏肉が登場します。
ダイエットや筋肉増量には興味がない私ですが、鶏について妙に興味を持つようになりました。
社員に何かと聞いてみても、身近な鶏について意外と知らないことが多いことが分かりました。
私の顧客の中に農林水産省の職員で、「鶏」の専門家がいたので、色々と尋ねてみました。
高尚な話ではありませんが、祝日に子供や孫たちに伝えると楽しい話だったので、ここで共有したいと思います。